smalltalks(2017/10)

small talksは、オフィスビルをモチーフに、現代社会で生きる不確かさと、現代社会の象徴ともいえるオフィスビルに垣間見る穏やかさを対比する ことで、人間と文明のかかわりを表した作品です。

small talkというタイトルは、ちょっと変わっているSmalltalkという、オブジェクト指向という考え方に基づいたコンピューター言語が源泉です。
オブジェクトとは、“モノ”とか“ソレ”というような意味で、例えば人もオブジェクトで、自動車もオブジェクトです。そして、オブジェクトは複数の部品、つまり小さなオブジェクトで構成されます。自動車でいえば、エンジン、ブレーキ、サスペンションといったところです。
私が勤めるオフィスビルは、現代文明を象徴しているような、巨大で、清潔で、複雑なオブジェクトです。ビルは無数のオブジェクトで構成されていると同時に、企画設計、そして基礎工事から始まる多くの工程を経て建築されます。そして、それぞれの工程には、多くの人たちがオブジェクトとしてかかわっています。でも、私がビルの建築にかかわった人たちを知らないように、大多数の人たちは、私の事や私の仕事を知りません。でも、私が当たり前のようにオフィスビルで過ごすように、私の仕事も、どこかで何某かの使われ方をしているのだと思います。
Smalltalkのように、人とモノをオブジェクトとしてとらえてみると、無機質なオフィスビルも、人と等価な存在のように感じてきます。そして、いつもは澄ました顔をしているビルが、太陽や反射光を浴びることで、表情が浮かび上がるような気がします。

small talksは、そんなビルの表情を、私と等価なオブジェクトとして捉えたものです。

 

2016: Photo Awards Honorable Mention Winner, TIFA 2016

Suddenly I feel alone in the office building where many people are working. This paralyzing sense of emptiness comes from the recognition that even if oneself disappears now, the society follows as if nothing happened, and lost a valid reason and mission to the live. At that time, building seems to be talkable.

While I work for an IT company as a specialist of Information security, I take pictures to represent “the mutually complementary relation between civilizations and human in the daily life”.I was born in July 1961 in Yamagata prefecture and currently reside in Tokyo. I graduate in 1982 from the hardware department of the computer technical school. I studied photography at JAPAN CENTER OF PHOTOGRAPHY.